一般病院の勤務医ってどんな生活?

こんにちは、ふみくまです。

今日はもう少し自分のことを語ってみようと思います。

私、ふみくまは、前回の自己紹介で書いた通り、外科医として働いています。

都心ではありませんが、とある中規模地方都市に住んでいます。

今回は、これまで私が働いていた、外科医としての生活を書いてみようと思います。

そもそも勤務医とは?

今の日本にはたくさんの病院があります。

いろんな区分があるのですが、今回は働き方という観点で大きくわけてみます。

  • 開業医:クリニックや個人病院などで雇用主として働く(自営業)
  • 勤務医:総合病院やクリニックなどで労働者として働く(広義の会社員)

大きく分けるとこの2種類に分かれますが、多くの医者は勤務医として働いています(医者のおよそ3分の2は病院勤務です)。

(参照:医師・歯科医師・薬剤師統計の概況 厚生労働省

  https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/18/dl/gaikyo.pdf)

以前に比べると開業医の割合は増えてきたかもしれませんが、依然として勤務医のほうが多いのは事実です。

私もこれまでの医者生活は全て勤務医として働いてきました。

数多くの同期も同じ様に勤務医として働いてます。

独立した先輩・同期・後輩もいますが、やはり少数派ですね。

ある程度経験を積んで、自分ひとりでもそれなりのことをこなすことができる様になってから独立している人が多いです。

(注:大都会ではわかりませんが、私ふみくまが住んでいるような地方都市ではほとんどそうだと思います。)

なので、今回のお話は勤務医としての私の生活がどうだったのか、という話です。

勤務医ふみくまの1日の生活スケジュール

私は外科医として、しばらく市中病院で働いていました。

(市中病院とは、いわゆる大学病院ではない病院、ってことです。)

働いている期間の中には、忙しい時期もあれば、比較的落ち着いている時期もありました。

やっぱり、人員が少ない時にはかなり忙しかったですね。

私の前の病院での一般的平日なスケジュールはこんな感じでした。

平日(月〜金曜日)

6:30〜7:00   起床
7:10      出発
7:30      出勤
8:15       朝カンファレンス
8:40〜17:15  手術 or 外来 or 病棟管理 
         科としては毎日手術枠あり 自分の担当としては4〜8件/週

18:00〜19:00 カンファレンス(週2回)

19:00〜20:00 残業 手術記録・診断書などの事務処理など
   〜22:00頃 手術の準備・予習・復習など、翌週以降の準備

23:00頃    帰宅 そこから夕食・入浴
25:00頃    就寝

こうやって改めて文字にしてみると、ずっと仕事してますね。

とはいえ、手術中でなければ、仕事中も適宜休憩を挟みつつ作業できるんですけどね。

手術は短いものなら1〜2時間、長ければ6~8時間かかるので、長時間の手術があるとぶっ通しということになります。

手術をしている間は集中してるので、疲労や空腹もあまり気にはならないんです。

その分、終わった直後にどっと疲労が来るんですけどね。

手術が長かった日だとすると、日中に病棟を離れている時間が長いので、その分の病棟業務だったり、事務作業だったりが積まれていくので、さらに帰れなくなります。

逆に手術がない日は、時間内に業務が終了して、定時で帰れることもあるんですけどね。

予定手術が無い日は逆にオンコール(他の病院などからの緊急手術の紹介を受ける)当番になることがほとんどなので、緊急手術が入ると帰れなくなります。

途中、人が本当に少ない時期があって、その期間はひたすら手術・緊急手術をしていたので、家に帰れず病院の医局のソファでそのまま力尽きることも多々ありました。

結果、医局のロッカーと、自分の車のトランクとで、宿泊セット(着替え・タオル・シャンプー)を合計2セット常備することにしていました。

休日も仕事をしていた・・・?

平日はずっと仕事をしていましたが、それでは、休日はどうだったのでしょう?

休日(土・日曜日)

8:00   起床
      家族でゆっくりと朝食

10:00    休日出勤
      術後の経過を見たり、手術記録をまとめたり、終わらない事務作業をしたり…。

15:00頃   帰宅

18:00頃  夕食
 
       夕食後は家族で過ごしたり、持ち帰った作業をしたり。

23:00頃  就寝

休日も一応病院には出勤していました。

私がいた病院は主治医制でしたので、休日としても基本的には自分で回診しにいく必要がありました。

(もちろん、外せない用事があるときには、上司や同僚にお願いしていましたが。)

なので、ほとんど毎日病院に顔を出しておりました。

とはいえ、自分がここまで仕事をすることができたのは、家族の理解と協力のおかげでした。

今は大学病院に異動になって、少し時間に余裕ができたので、その分家族に恩返ししていきたいですね。

さいごに

いかがでしょうか。

働き方改革が叫ばれる昨今、時代に逆行するような働き方をしていましたね。

(一応、労働基準法には触れない範囲内で仕事をしていました)

来年・再来年にはさらに基準が厳しくなるので、科によっては当番制を導入していましたが、私が所属していた外科ではまだまだ主治医制でやってましたね。

(日中に忙しすぎて他の患者のことまで把握しきれないことが多かったです)

ちなみに、大学病院だと医者の人数が多いため、当番制でも全然対応できるし、病棟の患者さんの把握も可能ではあります(大学病院なので特殊な疾患も多いため、そのための勉強は時間がかかります)。

まぁ、私の場合、緊急手術の多い消化器外科から呼吸器外科に修行に出ているので、一概には比較できないんですけどね。

大学病院との違いについてはまたの機会にお話できたらと思います。

それでは。

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